2018年11月に中国の新華社が「2018年中国人工知能産業年会」で世界初の男性AIニュースアンカー、Qiu Haoのデビューを発表したことで話題となりました。さらに同局は今年3月、新たに「女性AIアナウンサー」の採用を発表。今回はアップデートを続ける中国のAIジャーナリズム事情をご紹介します。
動画は以下より。
中国で発展を続けるAI×報道
中国国営メディアの新華社は3月3日、ポータルサイトなどを運営する中国屈指のIT大手「捜狗(Sogou)」と共同で開発したAI技術を使った合成女性アナウンサーが誕生したと発表しました。
AI合成による「女性」のアナウンサーの誕生は世界初。多数の国内外メディアもこのニュースを相次いで報じました。
新華社によると、このAI合成女性アナウンサーは新小萌(シン・シャオモン)という名で、声と容姿は同社の屈萌(チー・モン)アナウンサーをモデルに制作されたといいます。
昨年発表され話題を呼んだ男性アナウンサーQiu Haoよりも動作や話し方がより自然な動きに改良されており、映像で見ても本物の人間と見分けがつかないほどリアルに作られています。
AIの活用であらゆるニュースを素早くお届け
AIアナウンサーは1日24時間、自社のWebサイトやソーシャルメディアチャンネルで仕事をすることができます。
24時間の稼働が可能になることで、ニュース制作費の削減やニュース速報のタイムリーな発表にAIアナウンサーが特に役立つだろうと当局は述べています。
【考察】AIアナウンサーから見えてくる可能性
現在深夜に放送されている生放送番組やニュース番組などは、出演者やスタッフたちの深夜の労働のもとに成り立っています。24時間出演が可能なAIアナウンサーがいれば深夜に労働をしなければならない人員の代わりができ、視聴者は24時間のニュースの視聴が可能になります。
いずれはアナウンサーだけでなく、AIが番組の進行を全て担当してくれる時代が来るかもしれませんね。
世界初のAI女性アナウンサーXin XiaomengーYouTube
世界初の女性AIアナウンサーXin Xiaomeng