カーネギーメロン大学の研究者らは、AIを搭載した音声分析システムを開発し、COVID-19を診断する研究を行っています。
世界中の政府は、COVID-19を診断するための十分で効果的な検査キットを入手しようと競い合っています。現在広く使われている検査では、細い綿棒を鼻腔内に入れ、喉の奥まで届くようにしなければならず、不快感を伴う検査であると言えます。
指で刺すだけで済むCOVID-19検査が展開され始めていますが、どの検査も十分な数を用意することは困難です。
AI搭載音声分析システムのプロジェクト
カーネギーメロン大学の研究者たちのプロジェクトが成功すれば、家庭ですぐに受けられる検査が展開される可能性があります。従来の検査ほどの正確性はないかもしれませんが、限られた資源のなかで活用され、インフルエンザなどと区別するのには有効であると言えます。
このプロジェクトに取り組んでいる大学院生のベンジャミン・ストリナー氏は、次のように述べています。「最も安く、最も早く診断を受けるには、電話で話すほど安くて簡単なものはありません」
音声分析システムの仕組み
コロナウイルスは呼吸器系の病気であるため、呼吸パターンやその他の重要なパラメータに影響を与えます。AIシステムは、人の声を分析し、既知の罹患者からの観察に基づいて、その人がコロナウイルスに罹患している可能性をします。
研究者は現在、アルゴリズムの改善のため、健康な人と感染した人の両方に、声の録音の提供を求めています。
【考察】遠隔での診断を可能とするAIシステム
音声分析の特徴の一つは、実際に病院や検査センターへ出向かずとも、診断が可能になる可能性を持っているという点です。
また、診断に必要な特殊な検査セットが不要になれば、効率的に発症者数を把握することが可能になるでしょう。
参考:https://artificialintelligence-news.com/2020/04/01/ai-project-diagnose-covid-19-voice-analysis/