アメリカの物流・配送会社のUPS(United Parcel Service)は、AIシステムによって電気自動車の充電を最適化し、車両基地の再生可能エネルギー資源を統合するために、イギリスのプロジェクトの先頭に立って取り組んでいます。
電気自動車に採用されるAIプラットフォーム
electrive誌によると、EV Fleet-Centered Local Energy Systems(EFLES)プロジェクトは、ロンドンのカムデン地区にあるUPSデポで5月に開始される予定だといいます。英国の電力ネットワークサービスが監督を行い、スマートバッテリーとEV充電ソフトウェアのプロバイダーであるMoixaは、ソーラー、ストレージ、充電資産を管理するためのGridShareスマートAIプラットフォームを提供します。
GridShareソフトウェアは、エネルギー価格、電力需要、気象条件などの何百ものデータソースを追跡し、どの充電時間がより安価であるか、どの再生可能エネルギーの組み合わせが最も意味のあるものであるかを判断することができます。
UPSの電気自動車への参与
UPSは2年前に電気自動車を1,000台、11万2,000台保有していました。2018年4月のUPSのプレスリリースによると、電気バッテリーのコストが6年間で80%も急落したため、車両の新コストは通常のディーゼル車よりもかからないことが判明したといいます。
米国では、UPSがWorkhorse社と共同で電気輸送車の開発に取り組んでいます。当初の目標は航続距離100マイルで、調達コストは内燃モーターと同程度でした。Workhorseの創業者でありCEOのスティーブ・バーンズ氏は昨年末設立会社Lordstown Motorsを通じて、ゼネラル・モーターズからオハイオ州ロードスターンの電気自動車工場を買収しました。彼は「企業や政府の顧客」向けに電気ピックアップトラックを作りたいと言っており、最初のモデルの名前をEndurance(エンデュランス)に決定しました。
【考察】AIを利用した電気自動車の取り組み
電気自動車の普及の目的の一つには、環境保護が挙げられます。UPSが取り組む排気ガスの削減と、環境への配慮の対策に、AIが果たす役割は大きいでしょう。
参考:https://www.aitrends.com/ai-in-business/ups-committed-to-electric-vehicles-on-an-ai-platform/