日本の複数の大学研究チームが長年謎に包まれていた宇宙の事象についてAIを活用することで解明を試みている事例を紹介します。
ダークエミュレーター
京都大学、東京大学、弘前大学、国立天文台、名古屋大学の研究チームによって開発されたAIシステムは「ダークエミュレーター」と呼ばれており、これは世界最速の天体物理学シュミレーション・スーパーコンピューターです。
望遠鏡などで観測をした膨大な天体物理学データを解析し、その情報を利用することで宇宙の構造などのシュミレーションを構築するそうです。
宇宙では「ボイド」や「フィラメント」と呼ばれる様々な構造があり、それらを観測し新たにシュミレートするには精巧な計算や時間などがかかっていました。
しかし、この「ダークエミュレーター」を活用することで、「弱レンズ効果」という宇宙の歪みなどの観測結果を誤差2〜3%程度で予測することが可能だそうです。
未知の世界を解明
宇宙は主にバリオンという亜原子粒子と、可視光線では見ることの出来ないダークエネルギーやダークマターで構築されていると言われています。
その中でもダークマターやダークエネルギーは宇宙の誕生や進化などの謎を解くために解明することが不可欠です。
この「ダークエミュレーター」はその謎を解明するためのシステムになると研究者は語っています。
ダークマターやダークエネルギーへの理解が深まることで今後宇宙に関係した研究や技術が発展し、将来的にはテレポーテーションなどのSF技術が生み出される可能性も0ではありません。
【考察】AIの可能性
宇宙はまだ解明されていないことが数多くある世界のひとつです。
その中でもダークエネルギーやダークマターは以前から解明できない物質として有名でした。そんな謎の多い物質がAIを活用することで、解明できる可能性があるということにとても夢を感じますよね。
また、この謎を解き明かすことでSFの世界のような技術が誕生する可能性も秘めているということで、まるで今までみてきた映画の中の世界がついにやってくるのではないかと思います。
今では日常生活の中で当たり前に存在しているAI技術ですが、改めて考えてみるとAI技術そのものは夢のような技術であることを感じさせられます。今後ますます技術が進歩していくことを期待しています。