フィンランドの大手ITサービスおよびソフトウェア会社のティエトが、歩行者の安全性を向上させる為のシステムを開発した事例について紹介します。
システムの仕組み

Smart Tampere開発プログラムの6Aika CityIoTプロジェクトの一環として開発されたこのシステムは、AIとIoT技術を使って、歩行者が交差点で横断しようとしているところを、自動的に検出するそうです。
これはフィンランドのタンペレの交差点交通カメラフィードを、車両と歩行者を監視するAIシステムに接続することで、歩行者が横断歩道を横断し始めていることを検出すると警告を発します。
そしてこれは自動交通標識などの接続されている他のシステムに、中継することができるそうです。
このシステムの検出精度は理想的な条件下で99%、夜間では75%だったそうです。
役立つこと
ティエトのプログラムディレクターによると「人工知能によって既存の交通監視技術を強化する事で、事故のリスクをより特定することができる。特に視界が限られている場所では、このシステムは事故防止に役立つ。このような認識システムは、都市部における自律車両の安全性の重要な要素となる。」と述べているそうです。
【考察】不注意による事故
車の運転手の不注意だけでなく、車の運転手が気をつけていたとしても、突然歩行者が飛び出してきたり、車の確認を怠って横断してしまい、事故になりそうな場面を見かけることがありますよね。
そういった歩行者や運転手の不注意による事故が、AIを活用することで少しでも減らせることができたらいいですね。
Finnish partnership develops AI and IoT-based pedestrian safety system