昨年の5月、マイクロソフトは、対象物を写すとその物について説明してくれるアプリ「Seeing AI」をiOS向けに公開しました。アプリを起動し、iPhoneのカメラを好きなものに向けるだけで、写っているものが何なのかを瞬時に判断するというものです。
動画は以下より。
Seeing AIアプリとは
「Seeing AI」は無料で公開されているアプリで、誰でも使うことができます。アプリが人の目や脳の代わりをしてくれるなんて、初めて聞くと魔法のように思われますが、使い方は至って簡単で、対象物を写せばその物について説明してくれるという優れもの。ただし、現状ではiOS版のみで日本語対応はしておりません。
AI(人工知能)の進化を肌で感じられる
例えば、机の上にあるカップを写すと「カップがある」と、ノートPCを写すと「ラップトップが机の上にある」と判断します。外でツツジを写せば「ピンクの花が庭園にある」と、紙幣を写せばそれが何ドルなのかを瞬時に判断します。現状、Microsoftからすると風景や貨幣の判断は「実験的な機能」と位置づけられており精度はまだ低いそうですが、「スマホのカメラが人間の目の代わりになる」可能性を大いに秘めています。
【考察】AI(人工知能)は本当に人の目や脳の代わりになれるのか
「目の不自由な人を支援できるコンピューター」という一つの希望が、AI(人工知能)によって実現になりつつあります。Microsoft以外にも多数の企業(Apple、Google、Facebook、Amazon)が類似のプロジェクトに取り組んでいるとのことなので、ここから発展して、AR機能の付いたヘッドマウントディスプレイや、メガネ型デバイス、将来的には、コンタクトレンズぐらいのサイズになって、人間の目や脳を補完するか、人間の器官以上の存在になることを期待したいです。