AI(人工知能)事例集 vol.87  パンダの顔を見分ける中国のAI
24 July,2019

AI(人工知能)事例集 vol.87 パンダの顔を見分ける中国のAI

パンダの繁殖や保護を担う中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地が、シンガポールの南洋理工大学、四川師範大学と共同でパンダの画像や動画からAI顔認識技術を用いて個体識別する技術を開発したと発表しました。

 

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野生パンダの調査を安全で正確なものに

同基地によると、中国ではこれまで4回にわたって専門家による野生パンダ大規模調査を実施し、パンダが約1800頭生息しているなどの基本状況を把握。多数の資料も収集したといいます。過去の調査には捕獲や人の目のよる識別、毛髪や糞便からのDNA収集を通じて行っており、野生のパンダは山奥の広い面積に生息しているため、人間による追跡や観測は効率が悪く、かつ危険を伴うという問題があります。

パンダの群れの様子や分布状況、年齢や性別、出産、死亡をより安全かつ正確に把握するために、ジャイアントパンダ繁殖研究基地は大学と協力し、2017年に画像によるパンダの個体識別技術開発に着手。2年かけて12万点の画像と数万点の動画をデータベース化し、映っているパンダにタグ付けを行うなどして、画像から個体を自動識別する技術を確立しました。

 

今後は一般向けのアプリも提供

この技術によって、パンダの生息区域内にカメラを設置することで、野生のパンダの頭数、分布、年齢、性別比、出生、死亡についてなど、パンダの個体の状況をより正確に把握できるようになります。研究チームは今後、ビッグデータ分析を通じて、健康観察や群れの調査のより効率的な方法を開発するほか、近く、パンダの顔認識アプリも発表し、一般向けに提供する予定だそうです。

 

【考察】発展を続けるAI顔認識技術

中国でのAIを用いた顔認識技術は発達しており、中国全土で設置されている監視カメラの数は2億代以上にものぼります。パンダの顔認識も可能にしてしまった今、人間の顔もデータベース化され情報が簡単に識別されてしまう時代が近づいているかもしれません。

 

 

パンダ顔認識AI

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