3Dプリントによる世界初の自動車生産を手がけるLocal Motorsの、IBM (NYSE: IBM) Watsonの高度なコグニティブ・コンピューティング能力を統合した初の自動運転車の事例をご紹介します。
動画は以下より。
「Olli」とは
Olliは、クラウドで提供するIBM Watson IoTのコグニティブ・コンピューティング能力を利用して、車両全体に埋め込まれた30個以上のセンサーから収集される膨大な輸送データをAI(人工知能)が分析・学習する初めての自動車です。Local Motorsのオープンな自動車開発プロセスを活用し、センサーを追加・調整しながら乗客のニーズや現地の好みを特定します。さらにプラットフォームでは、Speech to Text、Natural Language Classifier、Entity ExtractionおよびText to Speechの4つの開発者向けWatson APIを活用し、自動車と乗客との間のシームレスな対話を可能にします。
スマートかつ安全で持続可能な輸送ソリューションの提供
公道におけるOlliの運行にはすでに関心が寄せられており、マイアミ・デイト郡は、数台の自律走行車をマイアミ市内で人々の交通手段として使用する試験プログラムを開始しています。また、Olliのデビューに伴い、Local Motorsはメリーランド州ナショナルハーバーに同社の新施設を本日オープンし、共同制作の発展と自動車技術の迅速な進歩に貢献する公共の場として活用しています。同施設では3Dプリントで制作された同社の自動車が大型の3Dプリンターと共に展示されており、首都の将来の姿を示すインタラクティブな共同制作を体験することができます。
【考察】今後のLocal Motorsについて
すでに今回ご紹介した技術の採用を加速させる体制は整っており、Local Motorsの現行車種と近々発表される車種のほぼ全てに適用される予定です。自動運転については昨今様々なニュースが飛び交っておりますが、最新の高度な自動車技術を用いて何ができるのかを大いに期待しています。
Cognitive Mobility: Olli the self-driving vehicle and Watson the cognitive systemーYouTube
Getting Onboard the Future of Transportation Today/a>