人が関与する現場において、ミスはどうしても発生するものです。監督者が作業者の動作を常時監視することは困難ですが、3次元形状を取得できる距離カメラを使って、作業者の逸脱した動作をAI(人工知能)が検知します。標準作業から外れた場合には監督者に通知し、監督業務の負荷の軽減、および逸脱動作の常時監視を実現します。
動画は以下より。
「LUMADA」とは
日立の「LUMADA」は、ディープラーニングで標準動作モデルの精度向上を目的に開発されました。例えばライン作業の場合、実作業の動作と標準動作モデルとを統計的に比較し、逸脱を検知します。また、さまざまな作業者の動作画像を読み込み、標準動作モデルと逸脱判定のしきい値を設定することができ、ディープラーニングで学習させることで、精度を向上することが可能です。
AI(人工知能)による逸脱動作の常時監視
「LUMADA」は、距離カメラを用いて収集した作業者の骨格情報(手やひじ、肩などの関節の位置情報)と、標準的な作業動作をAI(人工知能)がリアルタイムに照合することで逸脱動作の解析を行います。これにより、画像解析による逸脱動作の常時監視を実現となり、品質管理要員の作業負荷が低減しました。また、不具合が発生した時の逸脱動作による影響が及ぶ範囲を縮小させることができました。
【考察】AI(人工知能)が人間を監視する社会
今回の事例のように、監視カメラと外部から得られるデータを使うことで、単純にミスを発見するだけでなく、防犯、マーケティングをはじめとする、さまざまな領域に対して大きな可能性を秘めています。既存カメラとの互換性問題もありますが、監視カメラに一気にAIが搭載されるのも、そう遠くなさそうです。
Accelerate IoT solution creation with Lumada IoT Platform.ーYouTube
HITACHI