日本マイクロソフト株式会社は、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社が手がけるクラウドベースの法人向けコンテンツ共有/管理サービス「IMAGE WORKS」に、AI(人工知能)を活用したスポーツ写真の人物特定機能を提供しております。
動画は以下より。
NPBに採用された「IMAGE WORKS」
IMAGE WORKSは、一般社団法人日本野球機構(NPB)が球団および野球選手らの写真を管理運営するNPB CIC(Contents Images Center)にて使われており、NPBは企業や報道機関、ゲーム会社などにそれらの写真を有償提供するのに利用しております。富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 イメージテック事業部 クラウドメディア営業部 課長の松下太輔氏は、IMAGE WORKSで今回実現したシステムについて、MicrosoftのCognitive ServicesによるAI(人工知能)で顔認識を行なうとともに、富士フイルムイメージングシステムズが独自に開発したシーンの判定機能も実装しました。
写真選別時間を大幅に短縮
各球団の公式カメラマンが撮影する画像は年間で120万枚ほど。1試合で3,000枚にものぼり、その中から300枚程度の写真を選別するとともに、タグ付けを行なうという。この作業を今まで全て人力で行なっていました。1試合あたり、この作業に約4時間を要していたが、AI(人工知能)活用によってバッティングやピッチングの状態、走塁/守備、右打ち左打ち/右投げ左投げなどを組み合わせたデータや、NPBが提供する試合の公式記録(試合日や回の表裏など)を認識させ、その結果、90%以上の認識率を実現でき、作業時間は30分ほどに大幅短縮したそうです。
【考察】BtoCにどう展開されるか
富士フィルムは、選手の表情なども判定できるような新たな検索方法や動画での展開も考えられているとのことです。NPBで培ったノウハウをBtoBだけでなくBtoCでの展開も視野に入れているそうで、この技術がアプリ化されれば、用途に合った写真整理がもっと楽にできるようになりますね!