カナダの科学者がAIを活用して、灼熱の車内に取り残された
子供やペットを死から守るセンサーを開発した事例を紹介します。
命を守る小さな機械
この装置はレーダー技術と人工知能を利用して、
車の中で子供やペットが取り残されてしまった時に警報を発するものです。
カナダにある大学の科学者によると、このセンサーは約1cmの大きさで
車の天井やバックミラーに取り付けることができ、システムに搭載されているレーダー信号は
車の中にいる人や動物に反射され、その結果をAIが分析し警報を出すか決定するそうです。
そしてドアがロックされるのを防ぎ、運転手と付近の人々に警告する警報を鳴らします。
子供とプライバシーを守る
自動車熱射病の犠牲者の大多数(87%)は3歳以下であり、そのうちの半数以上が1歳以下だそうです。
この犠牲者の年齢が低いことの原因は後部座席の普及により、子供たちが運転手の視界に入らず
効果的なコミュニケーションができないことではないかと指摘されています。
しかし、このシステムは「レーダーが座席を貫通できる為、幼児がいるかどうか判断でき死角がない。
そしてカメラとは違い、プライバシーを保護することができる。」と同大学の教授が述べているそうです。
【考察】機械の助けで命を救う
毎年、夏には異常に暑い日が多くなってきており熱中症や熱射病で犠牲になる方が多くいます。
どれだけ気をつけて見ていたとして、そのような事故は無くなりません。
また、故意に置き去りにするという事例も少なからずあります。
自分の家族や友人、近所の人がその犠牲者の一人とならないよう、
万が一の備えとしてこういったシステムが世界中に多く普及する時代がくるといいですね。
Scientists develop sensor to save children and pets from hot car deaths