facebookのAI研究所が食べ物の画像を分析してレシピを作るAIシステムを開発している事例について紹介します。
逆調理
デジタル画像や映像から情報を抽出し、コンピューターに視覚世界を高レベルに理解させる技術であるコンピュータビジョンを利用したシステムです。
これは2つのニュートラルネットワークを活用しています。1つは食品の材料をリストに分解し、もう1つはそれらを結合してレシピを作成します。
関係者はこれを「逆調理」と呼んでいるようです。これは、AIに視覚世界の見方と理解の仕方を教えるための取り組みの一環だそうです。
開発の展開
このシステムは2つのネットワークを活用することで、全ての材料を把握することが困難な料理を研究するための鍵となっていますが、現在のところ技術チームはその領域に達していないため結論は出ていません。
しかし、このシステムは料理の仕方を学べているかということは気にする必要はないそうです。
今回の研究プロジェクトは、AIがより賢くそして限界が広がることで、研究者たちがこの技術を日常生活で利用するための新しい方法を概念化することが出来るようになるそうです。
現在では、このようなAIはクレジットカード番号を入力する手間を省いてくれるなど、そういった場面で活躍していますが将来的にはもっと大規模なものを分析出来るようになるだろうと考えています。
【考察】本来の目的
画像からレシピを作成するという考えはとても独創的で面白味があるものだと思います。
料理が苦手でも作ってみたいものがあったり、考えてはみたもののレシピがわからないなどそんな時に役立つことが出来たらとても助かりますよね。
また、このシステムはレシピを作成するということに重きを置いているのではなく、画像分析の技術の向上を目的に研究されているそうなので、今後様々な分野で活用が期待できそうですね。
参考:Computer vision helps AI create a recipe from just a photo
参考:Facebook AI researches develop a way to reverse engineer food recipes just from photos