Amazon社員のBen Hamm氏は、自身の飼い猫のメトリック君が散歩に出た後生き物の死骸を家の中に持ちこんでしまうことに困っていました。そこでHamm氏はAIを用いて、飼い猫が外から異物を運んでくることを防ぐための猫用のAIドアを制作しました。
動画は以下より。
猫が持ち帰る厄介なお土産をブロック
Hamm氏は電子工作回路アルドゥイーノを鍵に取り付け、Amazonの「ディープレンズ・カメラ」をドアの上に設置。そしてメトリック君が口に獲物をくわえているか否かを判断させるため、およそ2万3000枚もの画像を、Amazonの機械学習ソフト「SageMaker」に読み込ませました。
もしドアが獲物を検知すると、ドアは15分間メトリック君を閉め出し、Hamm氏に写真付きのお知らせを送信し、さらには環境保護団体の全米オーデュボン協会に寄付をするよう設定されています。
今後も続く学習

メトリック君が一狩り行くのは、大体10日に1回の頻度なのだそうです。Hamm氏いわく、このドアを作動させてからメトリック君が獲物なしで帰宅したのは180回、閉め出されたのは6回だったとのこと。6回中の1回だけ、アルゴリズムが不調で獲物を加咥えていないのに閉め出されてしまったのだそうです。
【考察】AI技術のあらゆる応用に期待
この猫用AIドアシステムを開発したHamm氏は製品管理の部署に勤めている方で、エンジニアやプログラマーでは無いのだそうです。誰にでも手軽にAIに学習をさせることができれば、今後も様々な分野でAIを用いた画像認識が活躍していきそうです。