イギリスの多くの方言に対応することを目的とした、BBCのバーチャルアシスタントが、テスト用に利用可能になったといいます。
イギリスの様々な方言に対応
イギリス人であっても、ブリストリアン、ジョーディ、マンクニアン、ブルミー、スコティッシュ、アイリッシュ、その他の方言があり、それごとに翻訳アプリが必要だと感じることは多々あります。地理的に小さな国であるにもかかわらず、私たちは多様性に富んでおり、米国製の音声アシスタントは、わずかなアクセントにさえ苦戦することがよくあります。
BBCは昨年8月に、現職の音声アシスタントよりも性能が良い「Beeb」と呼ばれる音声アシスタントを構築する計画を発表しました。
Beebは、全国のBBCのスタッフを使って訓練されているといいます。公共サービスとして、可能な限り幅広い表現を提供することを目指しています。
Beebの初期バージョンは現在、Windows Insiderプログラムの英国の参加者がテストできるようになっています。マイクロソフトは、同社のAzure AIサービスがBBCで使用されていることから、Beebアシスタントに大きく関与しています。
Beeb の最初のバージョンでは、ユーザーが天気の更新情報やニュースを取得するような仮想アシスタントを行うことができます。
既存のアシスタントとの差別化
BBCによると、Beebは専用のハードウェアで起動することはありませんが、その代わりに、最終的にはスマートスピーカー、テレビ、携帯電話に実装するように設計されているといいます。
Google、Alexa、Siriなどの機能に対抗するにはまだ長い道のりがありますが、Beebはアメリカの音声アシスタントに苦戦しているアクセントの強いイギリス人にとっては心強い新たなアシスタントとなるかもしれません。
【考察】方言も聞き取るバーチャルアシスタント
私達の生活に浸透しつつあるバーチャルアシスタントですが、自分の言葉を正確に聞き取ってもらえなかったりという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
アシスタントに「聞き取ってもらえるよう」こちらが気を使って喋ることなく、方言やアクセントをそのままに使うことができれば、アシスタントの利用は今よりも更に受け入れられるかもしれません。
参照元:The BBC’s virtual assistant is now available for testing in the UK