食品廃棄物の削減を目的としたAI搭載のビンが発売されました。英国のテクノロジースタートアップであるWinnow Visionによって作られたビンは、カメラとスマートスケールを使用して、頻繁に捨てられている食品の種類を追跡し、レストランがお金と環境を節約するのに役立ちます。
食品の種類を追跡
頻繁に捨てられている食品を認識することで機械学習をし、廃棄物の問題を解決するひとつの手段となっています。既にIKEAの23店舗と世界中のホテルレストランで試用が成功しています。約75のデバイスが既にインストールされており、同社は今年、さらに数百のデバイスを展開する予定で、これまでに約3000万ドルの食料と約39,000トンのCO2を節約したと推定しています。
最高経営責任者の考え
Winnowの最高経営責任者であるMarc Zornesは次のように述べています。
「食品廃棄物は世界的な問題であり、世界中のキッチンが苦労している問題です。無駄になっている部分が可視化されていないが、キッチンは思っているよりもはるかに多くの食べ物を無駄にしています。食品廃棄物の非常に現実的なコストを、収益と環境の両方に理解して報告することにより、Winnow Visionはシェフが行動を起こせるようにします。使用するたびに学習し改善するテクノロジーを使用して、Winnow Visionは世界規模で食品廃棄物の問題に取り組むことができます。」
【考察】私たちの意識とデータ
今までは私たち消費者が食品を無駄にしないかと考え実施していたが、このAIビンによって店側からも削減をすることが出来るようになりました。
意識的に無駄を無くす努力はもちろんだが、実際にデータとして見ることでより食品廃棄物に関する問題に取り組めます。この二つのアプローチで食品の扱い方を改めることができ、環境に優しい店づくりが世界中で可能になる日は近いのではないでしょうか。