すでにいくつかの企業が農業にAI(人工知能)の開発を進めておりますが、今回はAI(人工知能)で雑草をスキャンし、ピンポイントで農薬を散布することで農薬費用を節約するビジネスモデル開発の事例をご紹介します。
動画は以下より。
各企業が開発を進める農薬散布技術への取り組み
米国のトラクター会社Deere&Co.が昨年3億5000万ドルで買収したシリコンバレーの新興企業「Blue River社」は、AI(人工知能)が雑草と作物を区別し、必要な場合にのみ除草剤を噴出させるための車載カメラを使用した機械を開発しました。現在、広大な敷地に散布されている除草剤ですが、様々な企業がこの量を減らすことが新たなビジネスモデルとして注目されており、開発が進んでおります。
AI(人工知能)が除草剤の使用量を20分の1に減らす
動画で紹介させていただいたのは、スイスの新興企業「ecoRobotix社」による自律除草機の試作品ですが、こちらもBlue River社の製品同様、AI(人工知能)が作物と雑草を見分けピンポイントで除草剤を散布するのですが、こちらは自走する設計になっております。この技術によって除草剤の使用量を20分の1に減らすことができ、市場に投入されるのは秒読みとのことです。
【考察】AI(人工知能)は環境にも優しい
除草剤の量を大幅に減らすことができれば、生産性の観点から農家にとって非常に魅力的なものになります。それはまた環境にやさしいことでもあり、消費者にとっても食の安全を高められることでもあるので、日本国内の早期導入に期待したいです。