米アマゾンは、ワシントン州スノホミッシュ郡のシアトル北部の顧客向けにAI(人工知能)配送ロボット「Amazon Scout」の路上テストを繰り返しております。オンラインの買い物において、配達で人手を要しコストがかかる部分を自動化する最新の試みとなります。
動画は以下より。
新しい配信システム開発への取り組み
シアトルにある研究開発ラボで「Amazon Scout」(アマゾン・スカウト)は開発されました。テストは6輪式のスカウトが使用され、月曜から金曜までの日中で検証が行われております。大きさはクーラーBOXほどで歩道を歩行ペースで動きます。スカウトは自律的に配送経路をたどりますが、テスト中の配達はすべてアマゾンの従業員が同行するそうです。上記テストが繰り返され、スカウトがペット、歩行者、その他の道を安全かつ効率的に移動できるようになりました。
スカウトの活用方法
小型のロボットであるため配達距離は限られます。届け先が集中している地域の配達サポート、日中のビジネスへの配達、大学の寮の配達などであれば効率アップが期待できそうですね。逆に不在の届け先が多いエリアだと、配達の効率が悪くなってしまいそうです。
【考察】無人配達の可能性
アマゾンは、2013年にドローンを使った配送サービス「Prime Air」の開発を公表して話題を呼び、2016年には英国ケンブリッジで試験的な提供を開始しておりますが、Prime Airは米国などへの拡大には至っておりません。アマゾンがAI(人工知能)技術を駆使したScoutを使った配送システムをどのように実際の配達に組み込むのかはまだ不明ですが、人出不足の危機にさらされている運送業にとって救世主となるかもしれません。